まずは比べるところから
先日、14日の火曜日は、出版ネッツさんの「寄り合い」にお呼ばれして、漢字の話をしてまいりました。いろいろな話題を取り上げて、特にまとまりもないお話だったのですが、聴いてくださるみなさんの反応がとてもよくて、たのしくしゃべらせていただきました。ありがとうございました。
その話題の1つが、「校正」と「校閲」の違い。フリーの校正者の方が多いということもあって、みなさん、いろいろなご意見をお持ちのようでした。
ネットで「校正」と「校閲」の違いを検索すると、こんな答えが見つかります。いわく、「校正」は、原稿とゲラ、初校ゲラと再校ゲラを見比べて間違いを正すこと。「校閲」は、原稿やゲラ(だけ)を見て間違いを正すこと……。
ただ、私的には、この説明には納得がいきません。というのは、「校」という漢字に「二つのものを比べる」という意味があるからです。
「閲」は意味のつかまえにくい漢字ですが、「閲覧」「閲兵」「閲歴」「検閲」といった熟語から総合すると、「一つ一つ」「実物を」「きちんと」見るという意味を持つと思われます。ここから、「校閲」の方が「校正」よりも厳密・厳格なイメージのことばとなり、原稿やゲラそのものに集中するというような意味合いを帯びるようになったのかもしれません。
とはいえ、どちらも「校」という漢字を含む以上、「二つのものを比べる」ことが基本であるのは、動かせないところでしょう。書き手の表現したいことと、実際の文章とを比較して、よりよいものを目指すのが「校正」「校閲」の原点だろうと、私は考えています。
それはともかく、漢字で書かれたことばの意味を考える場合には、まずはそれぞれの漢字の意味をきちんと押さえることが必要。そのために漢和辞典を活用していただければ、うれしい限りなのです。
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何年かぶりに、神保町の裏道を歩いていたら、写真のようなお店を見つけました。ごちゃごちゃとした立て看板に、何本もの旗が立ち、軒下には真っ昼間から黄色い電球が輝き、意味不明(?)なバス停の標識まであって、何やらたのしそうな雰囲気です。
