線引きはむずかしい……
先週の土曜日(11日)は、横濱漢字の会の200回記念の定例会にお呼ばれしてきました。毎月1回、漢字好きが漢字の話をするためだけに集まるというこの会が、200という回数を重ねてきたというのは、会員のみなさまの熱意のたまもの。すばらしいです。
記念なので何かお話を、というわけで、四字熟語に関するお話をしてまいりました。
私がひそかに収集している四字熟語の用例集では、「一生懸命」の用例が圧倒的に数が多く、2番目に多いのは「不可思議」であることなどをご紹介。結局のところ、「四字熟語」と「単に漢字4文字で書いてあるだけのことば」との線引きはなかなかにむずかしい、というようなことをお話したのでした。
その際に出たご質問で、ちょっとおもしろかったのが、「斯斯然然」は四字熟語なのでしょうか? というもの。こう書いて「かくかくしかじか」と読む、というわけなのですが、まあ、このことばは、現在はふつうはかな書きするでしょうし、漢字で書くとしても「斯く斯く然然」と送りがなを付けるでしょうよねえ……。
とはいえ、「大盤振舞」だって、辞書的には「大盤振る舞い」が正式ですし、「無手勝流」だって「無手勝つ流」でないといけないのでしょう。それでも、どちらも市販の四字熟語辞典でよく見かけます。
「斯斯然然」を載せている四字熟語辞典は、私の知る限りでは出版されていません。しかし、「可惜身命(あたらしんみょう)」を収録している四字熟語辞典もたくさんありますから、「斯斯然然」を載せるものが存在していても、不思議ではないでしょう。
まったく、何が四字熟語で何が四字熟語でないかを決めるのはむずかしい、と再確認した次第でありました。
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