今夜はどこで寝るのやら……
我が家は現在、耐震リフォームの真っ最中です。
まずは寝室から始めるというので、しばらくはリビングの板の間で雑魚寝する日々。それが終わると、次はリビング。やっと寝室のベッドで眠れることになったものの、電気屋さん多忙につき、エアコンの復旧が1週間ほど先延ばしに。昨夜は我慢してエアコンなしで寝ましたが、熱帯夜ともなるとそうもいきません。エアコンがあるのは、あとは仕事部屋だけですが……。
自宅にいながらにして、流浪の民と化しております。
さて、写真はリビングの現状。家具はすべてカバーで覆われ、床も一面、養生ボードが敷き詰められています。文字通り、「養生」だらけですね!
「養生」ということばの歴史は古く、中でも、紀元前3世紀ごろに書かれた『荘子』で使われているのが有名です。「自分らしく生きるためには、ものごとにとらわれないことだ」というのがその主張。もっとも、この場合は、ふつうは「ようせい」と読みます。
それが、「命を大事にする」ところから「体を大切にする」という意味となり、さらには「ものを傷つけないようにカバーなどをかける」場合にも使われるようになった、という次第。こういう壮大なことばの意味の移り変わりを前にすると、最近のはやりことばに文句をつける気力もなくなります。
『荘子』の「養生」を実践してこだわりを捨てるならば、家具なんて傷ついてもかまわないし、そもそも耐震工事などする必要もなし、ということになるのでしょうか。現代に生きる我々は、さすがにそういうわけにもいきませんよねえ。
床のあちこちに広がる「養生」という文字を眺めながら、私でも可能な「自分らしく生きる」について、考えてみることにいたしましょう。
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