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2016年6月 9日 (木)

これも漢字なのかもしれない?

 前回のつづき。

 漢字なのか記号なのかよくわからないものが漢和辞典に載っていることがある、ということで言えば、「〆」もその1つです。これは、もともとは、封筒などの封じ目に付けるバッテンのような印であって、漢字ではありません。

 しかし、その一方で、「〆切り」「月末〆」のようにも用いられます。つまり、「しめ」とか「しめる」といったきちんと定まった読み方があるわけですから、文字と呼んでもよいでしょう。

 とすれば、日本で作られた漢字、いわゆる「国字」だと考えて、何がいけない?

 というわけで、漢和辞典の中には、「〆」を堂々と収録しているものが少なからず存在しています。部首は「丿(の)」で、画数は2画。国字ですから音読みはなく、訓読みは「しめ」「しめる」だといった具合です。

Photo

 と言っても、「〆」が漢和辞典に載るようになったのは、そんなに古いことではありません。恐らく、1990年代ごろからではないでしょうか。読者の方から「どうして載っていないのですか?」という問い合わせでもあったのではないか、と想像されます。

 さて、そうしますと、同じ伝で漢和辞典に載ってもよいと考えられるのが、「〼」です。写真のように使われているのを、ご覧になったことはありませんか?

 これは、もともと、お酒などを量る「ます」を表す記号。それが、ダジャレ的に文末表現の「ます」を表すのに使われることがあるのです。つまり、「ます」という、きちんと定まった読み方があるのですね。

 だったら、これも「国字」だと考えてもよいのかも? 漢和辞典に収録するとすれば、部首は「囗(くにがまえ)」、画数は4画ということになるのでしょうねえ!

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漢字・ことば」カテゴリの記事

コメント

円満字さま こんばんは。

もしもこの「ます」が漢字に仲間入りすれば、漢文とは違ったルーツでの日本語の助動詞・助詞に相当する漢字として、貴重な存在になるのでしょうね!

それとは別に、「々」などの踊り字のことを思いつきました。特に「々」は、「佐々木」とか「奈々子」とか、人名などにも漢字に混ぜてよく使われるのに、漢字ではないなんて……、と、形のせいか怪訝に思ってしまうのですが、どのように考えればよいのでしょうか??

投稿: しろねこ | 2016年6月 9日 (木) 22時10分

追伸です。

「々」は、読み方が定まっていないのが最大の難点なのですね。失念しておりました。
それにしても、やはり形上、何か後ろ髪引かれるものがあります。

投稿: しろねこ | 2016年6月 9日 (木) 22時14分

しろねこさん、おはようございます。
「々」についてはご賢察の通り、読み方が一定しない以上、文字とは言えないですよね。でも、これを収録している漢和辞典も、たくさんあります。
読者から「なぜ載っていないのですか?」とよく問い合わせがくるものですから……!

投稿: 円満字 二郎 | 2016年6月10日 (金) 08時52分

先生、こんにちは。
更新ありがとうございます。

「〆」の部首が「ノ」なんて適当に形が似ているからつけているんですよね。
(理由が様々に違って)部首が統一されていない字があって
辞典によって違うのはやめてほしいな、といつも思ってます。
画数は2画!と突っ込み所満載の字ですが
「〆」はバッテンみたいに書くのが正式だからなんでしょうか?
昆布締めも昆布〆と書くと簡単ですよね。

しかし先生のおっしゃっている「マス」のほうが
辞典に載るとよりしっくりする感じがします。

モフモフ

投稿: モフモフ | 2016年6月10日 (金) 14時39分

モフモフさん!
「昆布〆」もいけそうですね。ほかにも「一本〆」とか。活用範囲は広そうです。

結局、かなやアルファベットと違って、漢字は何文字あるかはっきりしないので、逆に、どんな文字でも漢字だと考え得る、ということになるのでしょう。
近ごろの「衆参W選」「W不倫」といった使い方を見ていると、この場合の「W」は表意文字ですよね。だったら、漢字の仲間入りができるのかも!(ほんまかいな?)

投稿: 円満字 二郎 | 2016年6月11日 (土) 09時01分

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