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2013年8月25日 (日)

日曜の朝の習慣

 日曜の朝は、遅めの朝食をとりながら、教育テレビの『趣味の園芸』をなんとなく見る。園芸らしきことはまったくしていないにもかかわらず、ここ数年、それがわが家の習慣になっています。

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 今日のテーマは、「花後の管理・ノウゼンカズラ」。真夏を華麗に彩ってくれる、ぼくも好きな花で、はす向かいのお宅のお庭に咲いているのを、毎日、眺めては楽しませていただいています。ただ、その管理については、ぼくがどうこうすることではありません。むしろ、気になったのは、「花後」の方でした。

 この熟語、「花の時期が終わった後」という意味ですが、放送を聞いていると、「はなご」と発音されています。「はな」は「花」の訓読みで、「ご」は「後」の音読みですから、いわゆる「湯桶読み」というやつ。たしかに、両方とも音読みで「かご」と読むのは、なんとなく落ち着きそうにありません。

 となると、「花の時期が始まる前」という意味の「花前」という熟語も存在していそうです。ただ、その読み方は、「はなぜん」ではなく「はなまえ」の方が落ち着くように思います。

 なぜなら、「その後」は「そのご」と読みますが、「その前」は、ふつうは「そのぜん」ではなく「そのまえ」だからです。「十年前」も、現在では「じゅうねんまえ」と読むのが自然でしょう。
 つまり、「後」は音読み「ご」が単独で使われることがめずらしくないのに対して、「前」は音読み「ぜん」が単独で使われることはほとんどない、ということです。

 「前後」とペアになる漢字ですが、その使い方に微妙な違いがあるのは、ちょっとおもしろい現象です。ひょっとすると、「前」と「後」に対する日本人の意識に、微妙な違いがあるのかもしれないなあ……。「園芸王子」こと三上真史さんのさわやかな笑顔を眺めながら、そんなことを考えたのでした。

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