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2012年11月22日 (木)

変幻自在のお酉さま

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 練馬の大鳥神社で酉の市をやっていたので、出かけていって縁起物の熊手を買ってきました。練馬区随一の繁華街(?)のど真ん中にあるのですが、焼き鳥だのクレープだの餡餅だのケバブだのと夜店がいっぱい立ち並んで、なかなか立派なお祭りです。

 酉の市といえば、浅草の鷲(おおとり)神社のものが有名。商売繁盛の神様というと「えべっさん」の印象が強いのは、ぼくが兵庫県西宮市の出身だからでしょう。ただ、それを差し引いても、「お酉さま」については、関西よりも関東の方が人気があるように感じていました。

 ところが、今回、買ってきた熊手の説明書きを読んで始めて知ったのですが、大鳥神社の本社は、大阪府の堺市にあるとのこと。そういえば、子どものころ、時刻表の路線図を見ていたら、阪和線に鳳(おおとり)駅というのがあったなあとか、堺出身の与謝野晶子の旧姓は鳳(ほう)だったなあとか、いろいろ思い出してハタと膝を打った次第です。

 それにしても、浅草の神社では「鷲」と書き、堺の地名では「鳳」と書き、もちろん一般的には「大鳥」とも書く。横綱白鵬の「鵬」も「おおとり」と読みますし、ほかにも「鴻」だって訓読みすれば「おおとり」です。1つのことばを書き表すのにこんなにいろいろな書き表し方があるのは、日本語ならではの現象でしょう。

 同じ「おおとり」であっても、使う漢字によってイメージは異なります。でも、だからといって、鷲神社と大鳥神社がけんかをした、という話は聞きません。あるときは繊細に、あるときはおおらかに。それが日本語の中での漢字の使い方だといえそうです。

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