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2012年9月 5日 (水)

真夏の妄想、道後温泉にて

 ハードディスクの中の古い写真を整理していたら、また、ちょっとおもしろいものを発見しました。

 2004年の8月、道後温泉に旅行したときのこと。あまりに暑いのでお茶でもしようと、喫茶店に入りました。オレンジ色がかった薄暗い照明のもと、木目調のテーブルと椅子が並ぶ、なかなか雰囲気のいいお店。アイスティーなど飲んでいたら、テーブルの上にメモ帳が置いてあるのが目に入りました。

Photo

 めくってみると、いろいろな人の旅の思い出が書きつづられています。さすが観光都市、喫茶店にも思い出帳が置いてあるんだ、と感慨にふけりながら見ておりますと、ふと、こんなページが!

 ヘタな写真なので見づらいとは思いますが、「廣」という字が2つ、書いてあります。これは「広」の旧字体。お名前などでは今でもよく使われている漢字です。

 ところが、よく見るとこの2つは形が微妙に違います。左側は、「广」の下がふつうの「黄」ですが、右の字は、「廿」の下に「一」を書く形になっている。しかも、この部分がはっきり見えるように意識して書いてあることが、よくわかります。

 漢和辞典で「広」の旧字体はといえば、実は右の方です。「黄」だって、旧字体ではこのように書くからです。ただ、実際には、お名前などでも左のように書くことがよくあります。どっちが正しいんだ? なんて言われることも、しばしばです。

 ……ぼくの名前のヒロっていうのはね、ふつうのヒロじゃないんだよ。「廣」って書くんだ。ふつうの黄色じゃなくてね、「廿」の下に「一」を書く、由緒正しい字なんだ。

 一緒に温泉に入りに来た彼女に、こんなことを一生懸命、説明している彼氏の姿を、妄想してしまいました。もし、そんなカップルが実在したとしたら、彼女の反応はどんなふうだったのでしょうねえ。

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