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2012年8月17日 (金)

問答無用?のゴシック体

 立秋は過ぎましたが、連日の猛暑。朝6時、フリーの猫くんの鳴き声で起こされるころには一服の涼しさを感じるものの、朝食を終えたころから、早くもうだるような暑さに。なんてったって、わが練馬区は東京で一番暑いというウワサ。今日も午前中に35度を突破して、めでたく(?)猛暑日と相成りました。

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 そんな中、汗をかきかき、区内の図書館に行きましたら、写真のような注意書きが立っていました。少しでも涼しくなるような本を集めた、特設コーナー。そこに掲げられた「涼」という筆文字の「京」の「口」のところが「日」になっている。でも、これは間違いじゃないですよ、というのです。

 書いてあるとおり、隷書では「京」はこのように書かれるのがふつうです。前回、書き漏らしてしまったので補足しておきますと、隷書とは、紀元前3世紀ごろから使われ始めた書体。だいたい紀元後5〜6世紀ごろから、現在、私たちが日常的に使っている楷書が登場する。そんな関係です。

 ただ、書道の世界では隷書は今も現役です。そこで、看板とか何かの題字など、改まった場面では「口」が「日」になった「亰」が使われているのを見かけることがあります。この「涼」という字も、その一種なのだといえましょう。

 おもしろいのは、そこにこんな注意書きをくっつけてある、という事実。だったら最初から楷書で書いておけばいいのに、とも思いますが、問い合わせが相次いだのであわてて注意書きをこしらえた、ということなのでしょう。筆文字の方を書き直す、という選択肢もあったはず。書家の方に書いてもらったのでそうもいかなかった、というような事情でもあったのでしょうか。

 注意書きがばっちりとしたワープロ文字だというのも、なかなかの味わいどころ。だって、手書きで作って、またその文字に問い合わせでも寄せられた日には、かないませんもんね。

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