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2012年6月 3日 (日)

横組みスリップ登場!

 去年の秋ごろから玄関脇にフリーランス猫くんが出没するようになって、我が家ではネコブームが続いています。というわけで、ネットで注文したのが町田康さんの『猫とあほんだら』(講談社、2011)。真っ白な仮フランス装の装丁がまぶしい、なかなかにおしゃれな本であります。

Photo

 ただ、届いてみてちょっとびっくりしたのは、ネット書店にありがちな、挟み込まれたままになっているスリップ。横組みのスリップというのは、初めて見ました。これもおしゃれの一貫なのでしょうか。

 スリップは本に対して縦方向に挟み込むわけですから、文字も縦に組んであるのが当たり前。とはいえ、実際にスリップを使うのは、本がお客さんの手に渡ったあと。書店員さんが売り上げの集計や補充注文の発注に使う段階では、縦だろうが横だろうがたいした違いはありません。横組みのスリップというのも、そういう意味ではアリなのかな、と。ただし、縦組みと横組みが入り交じっていたら、ちょっと使いにくいかもなあ。

 このスリップについては、びっくりしたことがもう1つありました。それは、
*当カードの書名・著者名は製品本体と字体が異なることがございます
とわざわざ下線まで引いて、断り書きがしてあること。スリップを扱う書店員さんから、「著者の字体が違うんですけど?」と問い合わせが来ることがあるのでしょうか。それとも、最近はスリップがこうやって読者の手に渡ることもあるわけで、熱心な読者からの指摘が増えているのでしょうか?

 固有名詞の漢字の字体については、いろいろと気を配るものです。とはいえ、それにもTPOというものがあって、仲間内でしか見ないメモ書きであれば、細かい字体の違いまで気にすることはないでしょう。だからこそ、講談社さんのスリップでも、いちいち外字を作って対応するところまではなさっていないわけで。

 そこに「字体が異なることがございます」と書く必要が出てきたというのは、スリップの役割が変わったのか、字体のTPOが変わったのか? いろいろと考えさせられるのでした。

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