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2012年3月18日 (日)

いくらなんでも長すぎない!?

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 取引先に宅配便などを出そうとして、困ってしまったこと、ないですか?

 住所を書いたあとに、「ほにゃらら株式会社なんちゃら事業所ふにゃふにゃ制作部むにゃむにゃグループ」なんて、えんえんと書かなくてはならなくて、よっぽど小さい字でないと、送票の宛名欄には収まりきらない。大きな企業だと、そうやってきっちりと組織を作り上げないと機能的に動いていかないのだろうけれど、対外的にはどんなものかなあ。

 出版社に勤めていたころ、ある電機メーカーさんにあるデータを焼いたCDを送ろうとしたら、「うちは部署名まできちんと書いていただかないと、社内で行方不明になることがあるので、よろしく!」と言われたことがあった。そんなアホな! どんだけでかい会社やねん!! と思ったけれど、ほんとうにそうだとしたら、社内用の郵便番号でも決めてもらって、外部からはそれを書くだけで目的の部署に届くような工夫でもしてほしいものだ。

 それで思い出したのが、左の写真。江東区の富岡八幡宮には、歴代の横綱の名前を刻んだ「横綱力士碑」があって、1900(明治33)年にこれが最初に建てられたときに協力した人の名前も一緒に刻まれている。その中に、日清戦争の下関講和条約を結んだことで知られる中国の政治家、李鴻章(りこうしょう)の名前もあるのだが、その肩書きが、すごい。曰わく、

 「大清帝国欽差頭等全権大臣太子太傅文華殿大学士北洋通商大臣直隷総督一等粛毅媾和大使伯爵」

 全部で42文字。読んでみると「ダイシンテイコク、キンサトウトウゼンケンダイジン、タイシタイフ、ブンカデンダイガクシ、ホクヨウツウショウダイジン、チョクレイソウトク、イットウシュクキコウワタイシ、ハクシャク」となる。大きな石碑の上から下までずらずらずらっと文字が続いて、目立ってしかたない。この羅列そのものが、「どうだい、オレは漢字の本家、中華帝国のトップなんだぞ!」と主張をしているようだ。

 それにしても、李鴻章さんに何かをお願いするときには、これを全部書かないと手紙を届けてくれない、なんてことだと、たいへんだったろうなあ。

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